第6章 ヨコハマ ギヤングスタア パラダヰス
「勤め人」
「違う」
「研究職」
『ぶー』
「工場労働者」
「猗憐にそんな仕事はさせない!」
「作家」
『ちがーう』
「役者」
「違うけど
役者は照れるね」
『なれるなれる。治ならいけるよ。─悪役、しかもラスボス。若しくは泥沼、不倫相手』
「褒めてなくない?」
「うーん うーん」
ネタが切れ唸る敦
そして国木田が
「だから本当は浪人か無宿人の類だろう?」
「『違うよ』」
「この件では私達は嘘など吐かない」
『うふふ 降参かな?』
「じゃ此処の払いは宜しく ご馳走様〜♪」
「あっ」
『私の分は良いよ』
そこで谷崎の携帯が鳴った
ピピピッ
「うン?」
携帯を耳に宛てがう谷崎
「ハイ······え 依頼ですか?」