第4章 触手*
「んぅっ、んむぅっっ!」
ぶんぶんと首を振って吐き出そうとしても吐き出せない。
青臭い、川の水のような味が口腔と鼻腔に広がる。
生理的な不潔さに泣きじゃくると、
舌を押さえつけるようにしてそれが進み、あっという間に口の中を埋めた。
「んはぅっ……」
弾力と大きさを持っているそれを咀嚼もできず、顎が疲れてくる。
唾液がこぼれそうになり反射的に触手を吸うと、やはり水っぽい味がした。
歯列の間にも唾液がたっぷりと溜まり、そろそろ飲み込まなければあふれる、と思った瞬間。
口の中をみちみちに満たしていた触手が、私の喉に液体を噴いた。
「んふぅっっ……!!」
喉奥に直接かけられる感触にびっくりするのと同時に、嚥下反射で唾液とその液をごくごくと飲まされる。
い、いや……!なに、今、なにを飲まされたの。
恐怖で竦む身体に触手がどんどん絡みついて、ついには手も動かせなくなる。
「ひぃっ、はな、はなひ、て、おねぁいっ」
口の中に触手を入れられたまま言うけど、舌を押さえられ呂律が回らない。
ぐちぐちと割れ目を行き来していた触手は、臀部のみぞをなぞり、そして私の中へと侵攻した。