第4章 触手*
思いきり足を開けっぴろげにされて、不安定な上体を支えるために床に手をつく。
石の冷たく硬い床、背中は寝台にくっついて後ずさることさえ出来ない。
「ひぃっ、あ、あっあ、いや、いや、いやあっ!」
現実を受け入れたくない。
母もやはり悪魔のうちの夢魔に、三日三晩むさぼり尽くされて私を身篭った。
私はどうなの? こんな人型でもない触手に種を植え付けられて、産むの?
神性がほしいのならあげるから、だからお願い、中に出さないで……!!
ぐちゅん、ぐちゅる……っ
粘着質な音を立てて私の太腿、腰に触腕を巻きつけて距離を詰められる。
甘ったるい匂いと、やはり水辺の草の匂いがして息をつまらせる。
「いや、いやよぉ……やめて、お願いよ……な、なんでも、するか……らぁっっ、、!?」
真っ暗で視界もきかない中、異端に犯されるの?
大きく開脚した私の割れ目を、濡れた触手が這いずった。
冷たく濡らしたそれで擦られ、背中にぞわっと不快感と快感、両方がはしる。
ちゅうぅ……っ! ずちっ……
「ひぃあぁっ!」
愛液が私の秘部からしたたりはじめて、暗闇の中で触手がその触手を大きく伸ばす。
そして……伸ばしたそれを、大きく太く先端部に結び目を作るようにしてねじっていく。
だけど、闇の中で私にその変形が把握できるはずもない。
がたがた震えてみっともなく足を開いた私の口に、その先端が運ばれた。
「はむぅっ……!?」