第7章 寂しい
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しばらくして、真昼はソファーに座って貸してあげたタオルをいじり初め、
真珠との会話もなく、静かな空気が流れる
妙にそわそわする。
今までは一人だったから、気にならないはずだが
人が増えると、そのぶん沈黙が気まずくなるようだ。
暇をもて余して、僕はキッチンへ向かった。
僕がこの家に居てくれるよう、というより僕の傍に引き留めておく口実で、僕の家の家事をしてくれるように頼んだが
なんの抵抗もなく、さくさくと馴れた手つきで料理する真珠に一瞬で目が奪われた。
そもとも、僕はなんで真珠と真昼を引き留めておこうなんて考えたんだろうか。
たんに面白いから?
それとも、興味が沸いたから?
同情?
いや、同情とかそんなことは考えていない。
では、一体僕はどうして二人を引き留めておこうと考えたのか。