第7章 寂しい
ーー
真昼は、ごわついたタオルを嫌がっていた。
そういえば、デパートでも、ふかふかのタオル生地のソファーを気に入っていた。
△ごわついたタオル
○ふかふかなタオル
ということか。
「お、お疲れ様です……」
「子供一人入れるのに、いつもより疲れが増した…」
今まで抱いていた真昼を離してやると、真昼は昨日来たばかりの僕の部屋にも慣れて
家をあちこち歩き回っている。
ソファーを跳ねたり、なにか危険なものを触ったりすることをしないことが不思議だ。
子供というのは、こんなに大人しいものなのか……
と思うのも、さっきの真昼の暴れようを見てない僕なら納得するだろうが。
全く、子供はよくわからないし、世話をするのが大変だということがわかった。
それが面白いのだが…。
しかし、疲れたには疲れた。
ソファーに倒れるように座った僕を、真珠が面白そうにクスクス笑っていた。