第7章 寂しい
ーー
「真珠、リビングの棚から真新しいタオルを持ってきてくれ」
「た……タオルですか?」
真珠の足音が遠ざかり、しばらくすると、急いで来たかという風なせわしない足音が戻ってきた。
「多分新しいかと……」
「持ってきてくれ」
持っていたタオルを洗い物のカゴに投げ入れて、その隙に真昼を捕まえる。
「いいよ」
「はー………………い…」
ドアから離れて、真珠が入ってくるスペースを開けて
ドアノブが回されたかと思ったら
すぐ、開けかけたドアが閉まった。
「………どうした」
「あ、えと………その…」
ドアの向こうで、もごもごと言いにくそうにしてる真珠。
「早く、真昼が逃げる」
「えっと、聞きますけど……
赤司くん、服着てますか…?」
「…………2分待ってろ」←