第6章 触り心地
「ふふ…」
「何笑ってるんだ」
赤司くんの、見たことのない表情
珍しすぎて、失礼だが笑ってしまった。
もちろん赤司くんに睨まれた←
「いえ、こういうガヤガヤしてる場所とか苦手そうですし」
「部活のメンバーと何度も行ったことがあるからね」
部活メンバー、といえば
あの噂のキセキの世代さんたちですか。
確かにあの人たち煩そうですもんね話したことありませんけど。
「私はおばあちゃんと行ったのが最後ですかね。
家が厳しくてろくに外出できませんでした」
今思うと、とんだ青春自宅でした。
外出もできず、友達もできず、ましてや男女交際にも口出しされて
制約多し、窮屈な生活だった。
家は、お金持ちではなかったけれど、母が厳しくて
何度も、おばあちゃんと喧嘩してたな
私を巡って。