第6章 触り心地
赤司くんに真昼を抱かせたまま、というより強制的に赤司くんに抱かれたままの真昼…
ゲームセンターって、学生の溜まり場となるイメージだったし
そこに私たちみたいなのが紛れ込むと映えるかな、なんて心配していたけど
案外、いろんな年代の人多いですね。
「よし、ゲームセンターだっ」
「睦月、キャラが」
赤司くんが苦笑いしてる
しかし、腕のなかの真昼は、周囲の音と物の多さに辺りをキョロキョロとしていた。
「なんですかこれ!
私のデビュー当初よりハイテクじゃないですか!捕りやすいなんてセコいですっ」←
近くのUFOキャッチャーを見て、あまりの改造、進化っぷりに感動する。
「……懐かしいな、ゲームセンターなんて」
振り向いたら、あの赤司くんが
まるで何かを思い出してるかのように
静かに遠くを見つめて呟いていた。