第6章 触り心地
一度くらいは、私の名前くらいよんでもらいたいものですね。
真昼はかわいいですし、この子を産んだお母さんもきっといい人に違いない。
しかし、私としてはいくら真昼を産んだお母さんがいい人でも
子供を置き去りにして、そのまま迎えに来ないなんて
私には到底理解できません、
たとえ、どんな理由があったとしても
私は子供を優先に守ることが当たり前、だと考えています。
だって、自分の愛した人と産んだ、大事な我が子ですからね。
だからこそ、真昼の家族を許せない気持ちはある。
しかしながら、所詮赤司くんの家に居候している私からは何も言えない。
それに、
赤司くんは面白がっているけれど、私たちは所詮ニセモノ家族だ。
いつかは、バラバラになるんだろうし。