第4章 寝ぼけ眼
朝食は、慣れないながらもお味噌汁とご飯を用意した。
うちはもとは和食だったから、それくらいは作れる。
赤司くんが、「おいしい」なんて言ってくれて、少し舞い上がってしまったのは内緒。
というわけで、私たち三人は近くのデパートへ向かっています。
はたから見れば夫婦とかに見えちゃうんでしょうか……((汗
知り合いなんかには会いませんように!
「ずっと抱っこしてるけど、重くないのか?」
信号に差し掛かったときに、ずっと今まで抱いていた真昼を見て赤司くんが言った。
「全然、重くないですし」
「態勢が辛そうだ」
確かにこの調子だと、いつかは腕が痺れちゃうかも。
しかし極力私たちが『夫婦』とかそんなこと思われないようにしないと。
だって、私たちは居候して仕方なく暮らしているだけなんだから。
赤司くんには、迷惑かけられない。