第5章 欲しい?
「わおっ、私初めてこんな賑やかなとこきました………
酔います………」
「そんな様子じゃ、買い物には同行しなきゃならないな」
デパート、というものはとても騒がしくてごちゃごちゃしてるイメージがあったんですが
全然ですねむしろ楽しい……!
デパートに入ったときに、まるで別世界のように暖かい空気に包まれた。
腕の中の真昼も、暖かさに目を細めていた。
「さて、まずは服かな」
「あの、私の服は外出用一着でいいですから」
遠慮して言うと、赤司くんが怒ったように「だから遠慮するな」と言ったので………
「しかし、私赤司くんみたいに大学行ってませんし、たいして外出しませんけど」
「………これから近所付き合いとかあるなか、着洗いし続けた服を着るのか」
と、脅された……。
近所付き合い怖いっ!