第3章 行かないで
出ていこうとしたら、もちろん赤司くん、そして真昼にまでもに服を掴まれた。
「お前と同じことをしているだけだ」
超困りました。困りました…
私どうしたらいいんでしょ……うか?
「この子の両親探し、そしてお前と親との親交回復。
ここに住む代わりに、僕の家のことをしてくれるだけでいい」
「家事…ですか私出来ませんが………」
「お前ならできる」根拠なし
「んな無責任なッ!」
真昼も、じっと私を見てる。
確かにこの子は、私に無言で着いてきた。
公園で、いくら話しかけてもなにも言わないし、いまだに声も聞いてない。
名前がわかったのは、真昼の服装
服に、なぜか小さな名札が付いていた。
そこに確かに書いてあった。
『真昼』と。
漢字だったので、保育園用の名札じゃないのかも。
けれども
私に着いてきてくれたときは、なぜか嬉しかった。