第3章 行かないで
ーー
「ま……真昼…」
立ち去ろうとした睦月の服を、真昼が掴んでいた。
慌てて僕も睦月の腕を掴む。
「な、なんで二人してそういうことするんですかっっ!」
自爆体質であろう、睦月
どうやら、僕と
特に子供には弱いようだ。
戸惑っていた。
まるで、「行かないで」とでも言うように服を掴んでいる真昼を見て
「お前が真昼を放っておけないように、“まだ”知り合いの僕が放っておけないというのは可笑しい?」
「いやいやいやいや、あれはカッコつけちゃっただけで………」
「お前と同じことをしているだけだ」