第3章 行かないで
手慣れた様子で鍵をあける様子を眺める。
惜しみ無く開けられた玄関に、渋々赤司くんに連れられて入った。
こういうときって、軽く家にお邪魔してもいいものなのだろうか?
まぁ、どうせ話をするためだ。
赤司くんの配慮だろう、これからする話の。
「適当なとこに座ってくれていいよ」
「へっ、あ……はい」
いやいや、適当と言われましてもですね……((
広すぎてどこ座ればいいんでしょうか????
なぜか私になついてくれている真昼は眠気眼で部屋を呆然と眺めている。
無駄に家具が置かれていないけれど
なにも置いてないわけじゃなく
シンプルイズベスト的な感じ……
必要なものしかおかない人か。
貴重面なのか。
しかも、男性の部屋ながらに綺麗だ。
綺麗なマンション、整った部屋
ああー、これだけ見せられると
本当に、私なんかとは違う
まるで別格だ。
なんて思うよ。