第3章 行かないで
真昼は、およそ三歳くらいの子供だった。
事情は後で赤司くんにまとめて話すとして。
前を歩く赤司くんの後ろを見失わないように追いかける。
真昼を連れているせいか、歩幅が狭く歩くペースが遅い私に何げに気をつかいながら
もうすぐ、7時。
子供には少々眠たい時間なのか、途中からは私が真昼を抱っこして赤司くんを追いかけた
「ここだ」
「…ほ、ほぉ………」
あまりにも大きすぎるマンションに声が口から出る。
驚いた、この人何者?!?!
赤司くんは、ものの二年、高校生から立派な大人になっている
だってこんなに立派なマンションに住んでるんだもん。
だから、今日はあまり長居しないようにしなくては。
ここで話をするだけだ。