第2章 カカシ先生の指導
するとまた、私は意識に関係なく下半身がジンと熱くなってしまうのを止められなかった
(私また…どうして)
さっき川で水浴びをしたっていうのに、これじゃ殆ど意味がない
頬が更に熱くなる
こんなの先生にまた見らたら、呆れられちゃう
「くノ一になる為に、女性指導者から色の秘技の類一切の指導は受けたよね?」
『も、もちろんです!』
くノ一独特の色、つまりは、夜伽の技
それは先輩くノ一から直伝される男性を虜にする主に下半身に集中したチャクラのコントロールである
私も例外なくその指導を一通り受けてはいるのだが…
実戦となればもちろん、女性相手にその成果を見ることはできない
よって修行の最終段階に男性の上忍相手に1ヶ月の実地期間が設けられその成果を確実に使えるものへと実らせる事でくノ一の色、一切の修行は終了するのだ
忍びの修練の中でも最終的には男性と肌を合わせ身につけて行かねばならず、習得するには極めて特殊なものと言ってもいい
私の場合、色の技の実践をカカシ先生相手にすることで、彼に技の効果を認めさせなければならない、ということ
「くノ一が他の忍びと違うのは、まず心に入り込み、その後相手の身体までをも虜にする事で他では困難な情報の入手を、血を流さず、スムーズに行うことにある
……言わば隠密
仲間が無駄な殺生をしない、又は殺生に合わない為にも、くノ一の任務は里にとって暗部同様、重要な役割といえる」
『はい』
「だけどね
いざという時以外戦闘技を駆使しない代わり、生まれ持つ容姿や咄嗟の頭の回転、場を読むことのできる機転など 一定レベル以上で求められる
…そして何より、色に関してもかなりの才能が必要
もちろん努力でカバーすることは出来るけど」
『…は…い』
…才能…
そんなもの私は、持ち合わせているのだろうか?