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NARUTO 夢

第4章 最終修練






「今日はいよいよ
残りの日程的にも段階を上げなければ、と思うんだが、その…

君の、気持ちの覚悟は出来てるかい?』


『はい…もちろんです』


カカシさんに、気持ちがない事は分かっている

慕っているのは一方的に自分だけで、彼のこの恋人としての振る舞いは任務の一環でしかないのだと

なのに錯覚してしまっている

こんな幸せな毎日

いくら演技だとしても、簡単に割り切れるものじゃなかった


(私、覚悟が、足りなかった

まさかこんなに、苦しい気持ちになるなんて)


「……分かってる?
次の段階は、俺の事を自らの身体に受け入れる事になる

君、初めて、だろ?

今更なんだけど、本当に…その、俺なんかで大丈夫なの?」


『大丈夫です』


私は彼の顔を真っ直ぐに見据えて、はっきりと言った

俺なんか、と彼はいうが

本心は彼以外には、誰も受け入れられない

受け入れたくない

…それが、本音

修練とか、本心ではどうでもよくなってる自分がいる

……もう気持ちを隠しておくことが……苦しい

カカシさんが好きで
好きになり過ぎて、毎日が、辛かった


「っ…」


カカシさんの顔が、瞬間辛そうにゆがむ


「それは相手が…俺じゃなくても…大丈夫、なの?」


カカシさんのボソッと呟いた言葉に顔を上げる


『え?』


「ご、ごめん
な、何を言っているんだ…俺は」


『…っ…ち、違います!!』


私は思わず叫んでいた

カカシさんは私の余りの勢いに、驚いた様に目を丸くする


「…っ」


『…カカシさんが…
カカシさんが…いいんです』



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