第4章 最終修練
早いもので、もう半月が経過してしまった
私はカカシさんから毎日のように身体に濃厚に愛撫を受け、抱き締められて眠りにつくことで彼を自然と恋人として受け入れることが出来るようになっていた
「花ちゃ、んっ」
首筋にマスク越しに歯を立てられ、下肢を弄られていく
『あっ、あぁ!
…か、かしさんっ』
膨らみ切った蕾を慣れた手つきで捏ね回されれば、私は呆気なく達し思わずカカシさんの首に腕を回しすがりすいてしまう
「どんどん感度が上がっちゃってるね
…本当に、君って子は」
でも唯一
カカシさんは、素顔を晒してくれる唇へのキスだけはあの夜以来、触れるだけの布越しのものへとまた変わり、してくれなくなった
そのことが日が経つにつれ、段々と辛くなってくる
当たり前だよね
これはただのくノ一の修練という任務の一環であって、カカシさんが本当に私にとっての恋人になったわけではない
分かってはいるのに、毎日彼の顔を間近で見ながら眠る幸せを知ってしまった今となっては、この修練の終わりが来なければいいとさえ思ってしまっている
あの覆面を引き下げて、また、素顔の彼の唇に触れてみたい、と
「俺…キスは出来ないけど、ごめんね」
確か彼はそう言っていた、なのに
(どうしてあの時…キス、してくれたんだろう)
もうそろそろ、私はカカシさんとの本当の意味での最終修練を、行わなければならない
つまり互いの身体に触れる事に慣れる段階を終えたら、私はカカシさんと身体を繋げる事になるのだ
もう、その時は近付いている