第9章 期末テスト頑張っちゃおう
翌日、クラスに行くと一角から悲しげな声が聞こえ何かと思ったがメンバーを見て納得した
(赤点の奴らか)
「予鈴がなったら席に着けぇ」
さっきまでのが嘘のように全員静かに座る
「おはよう、期末テストだが残念ながら赤点が出た。従って林間合宿は全員行きます」
珍しく笑顔な相澤先生と“どんでん返しだァァ”と変な顔をする上鳴、芦戸、佐藤、切島
(顔変だぞ、大事な事だからもっかい言おう。顔変)
「俺ら行っていいんすか!?」
「ほんとに!?」
「あぁ、赤点者だが筆記の方はゼロ。実技の方で上鳴、芦戸、佐藤、切島あと瀬呂が赤点だ」
「やっぱり、確かにクリアしたら合格とは言ってなかったもんな...」
「今回の試験、我々ビィラン側は生徒に勝ち筋を残しつつどう課題と向き合うかをみていた。でなければ課題云々の前に詰む奴ばかりだったろうからなァ」
「本気で叩き潰すと仰っていたのは」
「追い込むためさ。そもそも林間合宿は強化合宿だ赤点とった奴こそここで力を付けてもらわにゃならん...合理的虚偽ってやつさ」
とニッコリ笑う
5人が“わーい”と盛り上がるなか飯田は「何度2も嘘を重ねられると信頼に関わる!」と水を差す
「確かにな、顧みるよただ全部嘘って訳じゃない赤点は赤点だお前らには別途に補習時間を設けてる。ぶっちゃ学校に残っての補習よりキツイからな」
5人ともさっきの勢いはなくなり席に座った
「じゃあしおり配るぞ」
配られたのはしおりっていうか冊子
(1週間でこの量やば)
──放課後
「何はともあれ全員で行けてよかったね」
「結構な大荷物になるね」
「俺、水着持ってねぇや買いに行かねぇと」
「あ!じゃあさ!明日休みだし、テスト明けだしって事でA組皆で買い物行こうよ!」
「ちゃんも行くでしょ?!」
女子達は目をキラキラさせて俺を見るので根負けした
「...行こうかな」
「やったぁぁぁぁぁ!」
葉隠の案で明日は轟、爆豪を除いたA組で買い物に行くことになった