第9章 期末テスト頑張っちゃおう
想造と相澤先生の試験は一言で言うと異次元だ
俺と八百万の時とは比にならない相澤先生の技に対応する想造にはモニタールームにいる全員が釘漬けになった。緑谷は見れなかったことを後悔するだろう。
“使うべき時がきたら使います”
授業中、相澤先生に指摘されて述べた想造の言葉が脳裏に浮かぶ
(使うべき時...体育祭の時はそん時じゃなかったって事か。そりゃそうだよな悩んで躊躇してた俺に個性使わなくてもあいつなら勝てる)
相手が次どんな手で来るのか分かってるいるような動き、2人の間に流れる独特の雰囲気、試験だとゆうのに楽しそうに笑うちゃん
見てればわかる
(2人は特別な関係だ)
生徒と教師それ以外の特別な関係
走り方もリズム感も、注意深く見れば相澤先生の戦闘スタイルに似ているところがある。どうして今まで気づかなかったのだろう
最初ちゃんを見た時、可愛い子だなって思った反面少し怖かった、1人だけ絶対的な自信が見えたそしてそこからくる余裕も。
話してみたら気さくな子で怖いなんて嘘だって笑えた。
でも後から気づいた。怖かったのはちゃんじゃなくて、ちゃんとの力量差だ。本当にこの子と同じ場所に居ていいのか不安になったんだ。
(でも夢のために頑張るって決めたから!)
「あらちゃんお疲れ様」
「素晴らしかったですわ!」
「ありがと梅雨ちゃん、八百万」
「あんなに隠し球を持っていたとはな」
「あはっまぁね...麗日どうかした?」
飯田の方を向くとその後ろで少し元気がなさそうな麗日が目に入る
「どうもしてないよ!頑張らなあかんなって思ってただけ!かっこよかった!」
「そ?ありがと」
各々の収穫を経て期末試験は終了した
奴らが三度動き出す
勢力を増して