第9章 期末テスト頑張っちゃおう
「本気出せよ!」
いつの間にか回り込まれゴールの前に消太兄が立つ
俺は急ブレーキをかけて2回後ろに飛んで距離を離す
「本気出す前に道が分からなかったの!知ってるでしょ!」
(まぁここまで来たのも此処が広いからってだけで捕まえる気満々だったけど)
「あー、そうだったな。つーわけで仕切り直しだっ!」
声と同時に飛んでくる捕縛武器を木刀で殴り起動を逸らせる
(瞬きの一瞬の隙で個性使うのしんどい)
「......!アイスメイク フロア」
地面が一瞬で凍り滑りやすくなりそれに気を取られた消太兄の隙をつき回し蹴りをくらわす
「ごめんね!」
避けられず叩きつけられた消太兄を捕まえようとするが捕縛武器で足を捕まれ遠くに投げ飛ばされる
「たくっ、アホが!」
ぶち当たった反動で壁が壊れて家の中まで転がってしまった
「いってぇ、あ、個性使える アイスメイク ランサー」
氷の槍と共に俺も消太兄の所へ飛んでいく。
こうゆう時に役立つのがヒーローコスチュームだよね!
「氷の槍?」
(量が多すぎる)
「余所見してんなよ!」
消太兄に木刀で殴り掛かろうとするがそれは避けられ着地して直ぐ消太兄に横からフルスイングすれば腕でガードしたものの吹っ飛んで行った
「ウォーターメイク オーブ 」
空中に何十個の水と氷の球体が浮かぶ
(消太兄、発動中の個性は消せるけど、個性消す前に作ったものは消せないからな。隙があれば準備はできる)
「かっは」
(反応したにはしたが流石に受け止められなかったか)
「いい判断だっ!」
の元に戻れば再び殴り合い蹴り合いになるが、お互いが次どんな攻撃が来るか分かっているのでなかなか決まらない
(どうにかして隙作んなきゃ時間切れになっちまう)
「ッ 」
「!!冷てっ」
造っておいた水のオーブを消太兄にぶつけた衝撃で割れ消太兄の顔と服を濡らす。消太兄は反射的に目を瞑る俺はその隙を見逃さない
「サンダーメイク!」
痺れるくらいの圧で地面から雷を流すと消太兄は膝を着く
「ぐっお前...」
(最大のチャンス!)
俺は消太兄を倒し、手を後ろにしてカフスをつけ捕まえた
ビーーー〈想造 条件達成、1A演習試験終了〉
「しんど...」
「雷とはな」
「ははっ最終手段だったけどね」
俺は苦笑いで答える