第8章 ヒーロー名(仮)と職場体験
俺が来たのは“エッジショット”の事務所だ
「お願いします」
「あぁ」
口数は少ないし表情も余り変わらないので正直どう接していいのか分からない。ただおにぎりが好物みたいで「作るのが上手い」と褒められた
鍛錬をして見回りをして鍛錬をしてって感じだから喋る事も無いんだけど...
エッジショットさんは忍者っぽい格好をしてて、最初は忍者なのかなって思ってたけど違うって言われた
でも、鍛錬は忍者っぽいというか...
四方八方から投げられるクナイを避けろとか、的に向かってクナイ投げるとか、体術も少し、流石に印の結び方はやらなかったけど(笑)
あとは基礎体力の向上のため早朝に走るとか、体幹に筋トレ、オマケでサイドキックの人と剣(木刀と木刀)で打ち合ったりもした。
エッジショットさんと見回りをしているとちょっとした事件にあうことが多かったように思う。まぁコナンくんよりはマシだけど
例えば、迷子の子どもを見つけて親に届けたと思った矢先もう1人迷子の子どもをみつけるとか。ひったくりを捕まえるとか。変質者をみつけてしまったとか。
なんにせよ有意義な時間だった。
どうなりたいか。そう思った時に浮かんだのはビィランを“殺したい”だった。ヒーローらしくない、あってはならない思想だ。
(ヒーローに向いてないよなぁ)
職場体験に来てから毎日考える
考えたところでどうしようもないのだけれど