第7章 迫り来る!?体育祭!
(なんだ、こいつの力...氷でカバーしなかったら気を失うところだった。個性も使ってねぇのにこの威力かよ)
起き上がりてぇのになかなか起き上がれないダメージが相当きてる
(一定の距離を保っていたのに急に距離を詰めて殴りにかかった。轟の攻撃を避けつつ自分の攻撃をきちんと決める。想造さんの個性はまだ把握しきれてないけど全体の能力の底上げが個性じゃないんだとしたら、基礎の体力や能力がかなり高いことになる。なんだろうこのモヤモヤした感じは......あっ分かった。全然本気じゃないんだ、ビィランに襲撃された時にみせた力と今見せている力じゃ差がありすぎる。。
そこまでしなくても楽勝に勝てるって言うことなのか)
「なぁ、轟、 そっち使う気ないんだよね?だったらもう......」
ふらりと立ち上がった轟の鳩尾にもう1発さっきよりも強く殴り込み轟の体は吹っ飛んだ
今度は氷でカバーする余裕も無かったのかモロに入る
轟の体は転がった
〈気持ちいいぐらいに吹っ飛んだなァ!!つーか想造顔に似合わずすげぇ威力だなァァ!!〉
「轟、動ける?」
俺は轟のところまで行く
「あ、あぁ」
苦痛に顔をゆがめながらも立とうとする轟
「...きっと轟が左を使っても俺には勝てない、んで俺は左を使わない轟に勝っても意味ないんだよね......まぁ次頑張りなよ」
俺はフィールドから出て自ら場外になる
〈え?...何が起きた?なんで優勢だと思われてた想造のほうが場外に出たんだ??!〉
〈あの馬鹿〉
「そ、想造さん場外!勝者轟君!」
轟はリカバリーガールの所に運ばれて行った
「テメェ舐めた真似しとんなァ」
階段を上がると降りてきた爆豪に睨みつけられる
「爆豪、会っていきなりそれ?」
「うるせぇ!何考えてやがる!」
「別に、爆豪には関係ないでしょ」
まだ言い足りない様子の爆豪を無視して観客席に戻る
「ちゃん、お疲れ様。でもどうして場外へ?」
「ありがと、梅雨ちゃん。うーん、疲れちゃって」
「...そう」
梅雨ちゃんはそれ以上聞かないでくれた
2試合は爆豪の勝ち。爆豪の連撃にダークシャドウは耐えられず常闇が押さえつけられ負けを認めた
〈これで出揃ったァァァ!決勝は轟Versus爆豪だァァァ!!〉