第7章 迫り来る!?体育祭!
「黒目!進行方向に弱め溶化液ィ!」
「あしどみなぁー!」
溶化液の上を滑るように進み爆豪の爆風で更にスピードは増す。見てない壁も簡単に割りハチマキを取り返した
〈やるなァ爆豪!容赦ねぇ!彼はあれだな!完璧主義だな!!〉
順位が入れ替わり2位に上がる
「次!デクと轟んとこだァ」
氷で囲まれた一角を見つめる
〈そろそろ時間だァ!カウントダウンスタート!〉
「爆豪!」
爆豪は飛び出し一千万を持った緑谷を狙いに行ったが持っていたのは轟で途中で進路を変え轟に向かうが、タイムアップの声が響き、その場に落ちた
「爆豪、へーきかお前」
爆豪は悔しそうに地面を叩く
〈んじゃあ早速上位4チーム見てみようか!
1位、轟チーム! 2位、爆豪チーム!3位、心操チーム!4位、緑谷チーム!以上の4組が最終種目へ進出だァァ!!!!〉
「あ〜、もう少しだったのに」
「まぁいいんじゃん?上出来だよ」
「そんなこと思えるかよあいつが」
「だァァァァァ!!」
切島が目配せで爆豪の方へ視線をやると爆豪は両目を釣りあげて叫んだ
〈それじゃあ1時間ほど昼休憩挟んだら午後の部だぜェ!じゃァ!おい、イレイザーヘッド飯行こうぜ〉
〈寝る〉
プレゼントマイクが口笛を吹いて放送は切れた
昼飯を食べに行こうと学校関係者専用入口から出ようとすると外に近い所で轟と緑谷が向かい合っているのが見えた
俺はなんとなく行きずらくて引き返すために1歩後ろに下がるとトンと何が背中に当たった
「ばくっむ」
ぶつかった物を確認しようと振り向くと爆豪がいて名前を呼ぼうとしたが壁に押し付けられるように口を塞がれた
「黙ってろ」
爆豪の言葉に頷くと手を離してくれた
「話って、なに」
緑谷の声に2人の意識はそっちに向く
「......気圧された。テメェの誓約を破っちまう程によぉ。」
(轟はやたら左を使いたがらなかったな)
「飯田も上鳴も八百万も常闇も麗日も感じてなかった最後の場面あの場で俺だけが気圧された。本気のオールマイトを身近で経験した俺だけ」
「それ...つまり......どうゆう...?」
「お前に同様の何かを感じたってことだ」
ピリッと空気が重くなる
気になって爆豪を横目で見ると無表情でそれがすこし怖く感じた