第6章 敵襲
「そうか、でもお前のおかげで俺も13号もこの程度ですんでるし、生徒は無傷ですんでるだろ。それはお前の選択が正しかったからだ。
お前がいたから脳無を倒せたし他の教師達が来るまでの時間稼ぎが出来た。お前は強い、これからも強くなる。
そして、俺はお前の前から居なくならねぇ、約束する」
「ぐずっ...ん、、、ごめん」
「たく、泣き腫らしやがって」
消太兄の肩から顔を上げて消太兄を見れば困ったように笑って優しく涙を拭いてくれる
(こいつがこうやって泣いたのは何年ぶりだろうな)
こいつがどれだけの努力をしてきたのか俺だけが知ってる。個性に見合うだけの努力をし続けて強くなった。性格は多少ねじ曲がったがそれも弱い自分を隠すためなんだろう。
「泣き止んだか」
「うん、、もう少しこのままでもいい?」
「...しょーがねぇな」
は小さい時のように俺の首に腕をまきつけて縋るように抱きつく
俺もこいつの細い肩を抱く。
「おい、そろそろ」
足が痺れてきたのでどかそうと思い声をかけるもこいつはスーと寝息を立てていた
「たく、、はぁ」
俺はこいつを担いで部屋に投げ込もうと思ったが俺から離れようとしないので仕方なく俺の部屋で一緒に寝た
「にぃ...さん」
翌朝いつ寝たのかも覚えてないけれど、目を開けたら消太兄の腕に抱かれて寝ていた
(久しぶりだなこうやって寝たの。あのあと俺が離さなかったのかな?)
時計に目を向ければ6時過ぎ
(学校!いや、休校になったんだったなじゃあもう少しだけ)
再び目を閉じれば心地の良い眠りに落ちてゆく