第6章 敵襲
(この匂いここは病院か)
白い天井、横目で周りを見れば点滴とカーテン
「...倒れちまったのか。はぁ、情けねぇな」
ガタッと音がすると扉がスーッと開き入ってきたのは予想していなかった人物だった
「! 起きたのか」
「...轟?なんで、、」
「お前に聞きたいことがあって」
轟はゆっくり扉を閉めると入り口付近で立ち止まる
「あぁ、なるほどね。こっちきて座りなよ」
「ああ、これ気に入るか分かんねぇけど」
轟は袋の中からサンドウィッチとパックのりんごジュースを私の前に並べた
「ありがと、質問の前に今は何時?」
私もゆっくりと言って体を起こす
「と、夕方の5時だ。それからお前の荷物は後で葉隠達が持ってくるそうだ」
「そっか。悪いな」
「...それから13号先生も相澤先生も無事だ」
「そっか!良かった」
「お前のおかげだとここの先生達が言っていた」
「......それは良かった」
消太兄が無事だと聞いて安心する
「じゃあ、轟の質問に答えようか」
轟の表情は変わらず真顔っぽいけど言葉を選んでるようだ
「お前の個性はなんなんだ?」
「簡単にいえばチート、想像して創造すんの。八百万のと似てるかもね」
「想像と創造?」
「そ、でも無限じゃない。俺の精神力や体力をMPみたいな感じで使った分だけ減るし使わなかったら溜まるしみたいな」
「なるほど。じゃあ俺の前でみせた以外の技も出せるのか」
「そうだね、性質が違うものは後9つある」
「すげぇな。そろそろ葉隠達が来る時間だ、話し聞けてよかった。じゃあ」
(相澤先生を消太兄って呼んでた理由も知りてぇがあんまり踏み込まねぇほうがいいこともあるからな)
立ち上がりドアに手をかける轟
「ん、またな」
数分後にクラスの女子全員がお見舞いに来てくれたので病室は少しばかり騒がしくなった
「そーいえば明日は休校になったよ」
「そーなんだ、今日の夜には退院できるから明日は家でゆっくり休むよ。来てくれてありがとね」
「また学校で会おうね!」
しばらくお喋りをして皆は帰った
俺は軽く検査を受けて異常なしとのことで帰宅した