第6章 敵襲
「ごめんよ皆!遅くなったね、すぐ動けるものをかき集めてきた。」
「1-Aクラス委員長、飯田天哉ただいま戻りました!」
入口の方から校長先生と飯田天哉の声が聞こえ一安心する
(おせーよ)
主犯格は黒霧の靄の中に入ろうとした所で左肩と左太腿を撃ち抜かれ倒れた
さらに13号のブラックホールで吸い込まれかけたが黒霧のワープで消えた
最後オールマイトに何か言ったようだが俺には聞こえなかった
(取り敢えず、全員の回復が先かな)
「発動 キュアーメイク 天使の息吹」
緑光した薄い幕のようなものが施設全体に広がり小さな傷を癒していく
「おお!!傷が治ってくぞ!なぁ、爆豪!」
「いちいちうるせぇんだよ!!」
(誰の個性だ?)
俺は先に行った緑谷を追いかけてオールマイト先生の元に向かった
「オールマイト先生、大丈夫ですか?」
「え、っと今は待って欲しい!!」
緑谷はあたふたしてオールマイトを隠そうとしたけどほとんど見えていた
「あー、、俺知ってるんだわ。話してるの聞こちゃってさ、、だから今は治癒させて」
「...わかった」
「キュアーメイク 天使の歌声」
心地よい歌声が2人に届く。心も体も癒されていくようだった
そこに緑谷を心配した切島が向かってきたがセメントス先生の個性で切島と俺達との間に壁ができた。
「怪我人の方はこちらで対処するよ」
とセメントス先生に言われて切島は入口に向かった
「ありがとう助かったよセメントス」とオールマイトがお礼を言うと「俺も貴方のファンなので」と少し笑った
「...じゃあ俺行きますね」
入口に向かおうと走っていると切島、爆豪と共に入口に向かったはずの轟の姿が目に入る
「...轟?どうし、、、」
グラッと視界が揺れ立っていられなくなり轟の方に倒れ込んだ
「おい!...大丈夫か?」
倒れかけた俺を支えるように受け止めてくれた轟
「悪い、、だいじょ、、ぶだから」
「大丈夫じゃねぇだろ。ゲートまで連れてくから背中に乗れ」
轟は俺を自分の背中の方にまわすとしゃがんで乗りやすいようにしてくれた
俺は力も入らず倒れるようにして寄りかかった
「ごめん...ね」
意識は完全に途切れた