第5章 敵の影
警報による騒動は飯田が解決したらしく、午後の授業で他の役員を決める時緑谷が飯田を委員長に指名すると飯田は誇らしげに決意表明をしていた。
「飯田天哉が委員長の責務を全力で果たすことを約束します」
俺はそんなことよりも遠目からじゃよく分からなかったゲートの方が気になって仕方なかった。
「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイトそしてもう1人の3人体制で見ることになった」
委員決めも終わると相澤先生は早速本題に入った
(“なった”...今日の事があったから?いやいや、でもたかが報道陣に侵入された位で?......もっとデカい悪の何かが関係しているのか?)
「災害、水難なんでもござれレスキュー訓練だ」
相澤先生はRESCUEと書かれたカードを前に出した。
授業内容がわかり個々に話し出した生徒を「おい、まだ途中」と言って黙らせ相澤先生は説明を続けた
「今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない。中には活動を減低するコスチュームもあるだろうからな」と言いながらコスチュームが入っている壁を動かした。
訓練場は少し離れた場所にあるらしくバスに乗って行くのでコスチュームに着替えバスに乗り込む
最後に乗ると空いている席はひとつしか見当たらなかった
「あー、轟隣いい?」
「あぁ」
窓の外を見ていた轟は一瞬だけこちらをみるとまたすぐに窓の外に視線をやった