第5章 敵の影
昼食を食べるため食堂に行き、カレー甘口を食べていると隣にお盆に乗せられたカツ丼が置かれる。少し避けようと左にずらすと聞きなれた声がそれを止めた
「避けんな」
「爆豪、、なに友達いないの?」
ずらした距離は爆豪によって戻された
「うるせぇ!違ぇわ!チッ...お前なんで個性使わねんだ」
「使わなくても勝てるし」
「本当にそれだけか」
「まぁ、それだけと言えばそれだけかな?」
「...んだよハッキリ言えや!」
爆豪は短く舌打ちをした後大きい声で叫ぶ。
「え〜。まぁ個性見られるの好きじゃないってだけだけど...」
本心を述べたのに納得してねぇって顔を全力で向けてくる爆豪にどうしたもんかと溜息をつくとまたもや聞きなれた声が頭から降ってくる
「あーいたいた珍しいとこ座ったな、俺もいいか?」
後からやってきた切島が俺に目配せしてきたので「(どうでも)いいよ」と答えると俺の前に座った。その後きた上鳴もメンバーに驚きつつ切島の隣に座った。
「なんだ、意外といるじゃん友達」
「うるせぇ!!」
「俺、まだ喋ったこと無かったよな。上鳴電気だよろしくな」
「あぁ、うん。よろしく。じゃあお先」
先に食べ終えた俺が食堂から出ようとした時警報がなった。
《セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外に避難してください》
俺は屋外ではなく侵入された場所を見るため校舎の方へ向かった
「報道陣?あれが侵入したのか」
教師人に詰め寄る報道陣達を見つめるが、ゲートの異変に気づく
(あのゲートどうなってる。報道陣があんなことできんのか?いや、普通に他の誰かの手を借りたのか?)
焼け爛れたように壊れているゲートをスマホで写真に取り教室に戻った