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【文豪ストレイドッグス】2人だけの関係

第2章 出会い


勢いだけで私の方に向かう。

でも、私の動きには着いていけていない。

人虎の胸を目掛けてナイフを振り下ろす。

が、人虎は素手でナイフの動きを止めた。

「...!」

一旦離れて異能で槍を出し、人虎の方へ向けて放つ。

そして、人虎の胸に刺さった。

とどめを刺そうかというところで、兄さんが言う。

「羅生門」

羅生門が出て、地面を削る。


人虎の同僚の声が聞こえ、決心したように人虎は殴り掛かる。

見守って見ていると、人虎の脚が羅生門で喰われていた。

「何ッ...」

人虎は半分、虎の姿になっていた。

そして、喰われていた脚も再生されていた。

すると、人虎は私の方を向き、走り始める。

一瞬の事で何が起こってるのか判らなく、異能を発動するという考えが思いつかなかった。

そして、目の前に飛び掛かる



「!!」

逃げることなんて出来ず、肩を噛まれ


「くっ...」

兄さんが直ぐに異能を人虎に、向ける。


人虎は傷付いたが、再生能力で治った。


「疾いッ」

「芥川先輩!」


「退いていろ 樋口。お前には手に負えぬ」

そして人虎は兄さんに襲いかかるが、異能で身を守る。

壁にぶつかり、血を吐くのが見えて、樋口さんは傍にある銃を構え打つ。

「銃弾が通らない…!?」


「羅生門 叢」

そう云う処で聞き覚えのある懐かしい声が聞こえた。

「はぁーいそこまでー」

「なッ…」

マフィアを裏切った元最年少幹部が目の前に居た。

「貴方探偵社の!何故ここに」

樋口さんの言葉を無視して太宰さんは云う。

「久方ぶりだね、ちゃん。

また、可愛くなったね。今度一緒に心中でも如何だい?」

「....」

私は視線を逸らした。

「つれないねぇ。そういうところも好きだけど」


「ッ....」

矢っ張りこの人は苦手だ。


噛まれた肩を抑えながら嫌な顔をする。

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