第2章 出会い
樋口さんは茶髪の人に首を絞められ苦しそうに悶える。
すると、咳き込む声が聞こえた。
そして、茶髪の人が倒れた。
「お初にお目にかかる 僕は芥川」
「そこな小娘と同じく卑しきポートマフィアの狗」
兄さんは私の方に近ずき
「怪我はないか」
「はい」
「其れなら良いが
____樋口」
ひとつ音域が下がった兄さん。
「!はいッ」
樋口さんは慌てて返事をした。
バジッと乾いた音が路地に響き渡る。
「片端から撃ち殺してにあったらどうする 役立たずめ」
「___済みません」
樋口さんは頬に手を添える。
「芥川さん、私は大丈夫です。それより生け捕りの人虎に当たらなかったから良かったですよ」
「そうだが...」
「人虎...?生け捕り...?あんたたち一体」
「元より僕らの目的は
_______貴様一人なのだ 人虎」
やり取りを聞き終わった処で、
私は異能力を発動させようとする。
「 は下がってろ」
「大丈夫、私も」
「怪我はするなよ」
私は頷くと異能でナイフを出し、戦闘態勢をする。
続けて人虎も構える。