第3章 目覚めの約束
「も、もう帰りますね」
「う、うん」
恥ずかしさを隠すように、急いで出る。
それからは走ってポートマフィアのビルに戻った。
帰り着くと、誰かにぶつかってしまった。
「すみません…」
顔を上げると、ぶつかった相手は中原幹部だった。
「 か、如何したんだ?そんな顔赤くして」
「そ、そうですか?走って来たのでその所為かと…」
頬に手を添えると、少し熱いのを感じた。
「すみません、中原幹部」
と、黒服の人に呼ばれ中原幹部は去って行った。
「」
声のする方を見ると、
「兄さん…!」
「昨日、帰って来なかったが如何したんだ」
「あ…昨日は」
その日の夜は兄さんと出かける予定があったんだった…
「顔が赤いが熱か?」
手を伸ばす兄さんに私は、その手を振り払ってしまった。
「 ?」
「あっ、ご、ごめんなさい。ちょっと身体の調子悪くて...」
「そうか...気をつけろよ」
私は直ぐに首領室に行き、次の仕事の準備をしに行った。