第6章 陸
愼「お前…そうかお前…」
炭「!?」
愼「日の呼吸の使い手だな?そうだろう!!」
割れた酒瓶も気にせず愼寿郎は、更に声を荒らげながら炭治郎に詰め寄る。
このままでは愼寿郎が炭治郎に掴みかかってしまう、の本能がそう警笛を鳴らしていた。
『お待ちください、愼寿郎さま!!彼が何か無礼をしてしまったのなら私が謝ります。大変失礼致しました、しかし彼は今体調がよろしくな…「うるさい黙れ!!」』
炭治郎の前に庇うように立ちはだかり、言い終える前にの頬に衝撃が走り体が宙に浮いて地面に臀を着く。
視界がチカチカと点滅したような感覚、カッと熱を持ちジンジンと痛み出す頬、口の端を切ったのか口内には鉄の味が広まっている。
何が起きたか理解するのに少しばかり時間がかかったが、愼寿郎に殴られたのだと気づいた。
愼「、お前も杏寿郎に稽古をつけて貰ったからと言って調子に乗るな!!なんの才能もない杏寿郎に教わったお前なんかが強くなれるわけがないだろう!!死ぬのがオチだ!!」
千「さん!!」
炭「いい加減にしろ、この人でなし!!さっきからなんなんだあんたは!!」
己を庇い愼寿郎に殴られたを見てついに炭治郎の堪忍袋の緒が切れた。
愼寿郎に殴りかかり距離をとりながら声を荒らげ叫ぶ。