第3章 参
『赤く、染まった…。やった、出来た!出来ましたよ師範!!!』
喜びのあまり飛び跳ねてしまいそうなに杏寿郎が近寄り、ポンと優しく頭に掌を乗せる。
杏「ここまでの間よく耐えて頑張った!俺は君を誇りに思う!!」
師範の言葉にじんわりと目頭が熱くなる。
無駄じゃなかった、頑張ってよかった、この人に出会い強くなることを教わってよかった。
千「やった…やりましたねさん。おめでとうございます、僕も自分のことのように嬉しいです!」
自分のことのように喜び泣いた千寿郎。
千寿郎は杏寿郎との稽古や鍛錬を熱心に頑張り努力を続けていたが、千寿郎の刀は色を変えることはなかった。
杏寿郎の跡を継ぐ者がいないことに焦り己の未熟さに打ちひしがれていたが、の刀の色が変わり千寿郎の希望にも繋がった。