第3章 参
即座にその場に片足を付き頭を垂れる。
階級が癸であるは鬼殺隊に入り間も無いこともあり、九名の柱の存在を名前以外知らなかった。
『煉獄様、先程までの無礼な発言、大変失礼いたしました。』
よくよく考えれば階級だけでなく、歳だって上に決まっているというのに、敬語も使わずに話してしまった。
杏「よもや!その辺はまぁ大丈夫だ、顔をあげなさい!ただ、他の柱には気をつけるように、気性が荒い者もいる。」
杏「それよりどうだ、俺の継子にならないか?」
継子という言葉にバッと顔を上げる。
この人の元で力を付ければ日輪刀の色が変わるかもしれない。
己の力の無さに絶望することなく強さに変えられるかもしれない。
そんな僅かな希望にかけては大きく頷いた。