〈男主 BL R18〉 夢、鳴り止まぬ鐘。鬼滅の刃
第3章 青、囲まれる白。冨岡義勇&竈門炭治郎
「布団は一枚しかないんだ。俺は床で寝るから…」
「なっ、そんなのダメです!なら俺が床で寝ます!」
「それこそダメだ」
「むむ…なら、一緒に寝ませんか?狭くてあついかもしれませんが…」
ぎょっとした。純と寝る?理性に勝てそうにないんだが。
「…」
「あ、やっ、やっぱりおれ、床で寝ますね!」
「っ!おい、…一緒に寝よう」
パァッと明るくなる顔、そんなに嬉しかったのか。…もしかしたら、なんて、期待してしまうだろう。思わせぶりなその態度が、俺を惑わす…俺だけじゃない、きっと、純を好きな奴なんて、山ほどいるだろう。
…だが。
「…抜け駆けなんてさせてやるものか」
「??何かおっしゃいましたか?」
「いや何も。布団を準備しよう」
誰にも奪わせない。絶対に振り向かせてやる…