〈男主 BL R18〉 夢、鳴り止まぬ鐘。鬼滅の刃
第3章 青、囲まれる白。冨岡義勇&竈門炭治郎
冨岡side
全く心当たりが無い様子の純。しかしハッと気付いたようで、真っ赤になって挽回してきた。
「と、冨岡さん、違いまして、これはその、竈門くんが…!」
「竈門…炭治郎のことか」
「あっ!ち、違います!今のは言葉の綾というか…」
「言葉の綾…?」
「あぅ…」
「そもそも、何故こんな時間に立ち歩く?お前は深夜に鍛錬に励む程、体が鈍っている訳ではないだろう。」
「それは…」
観念したのか、純はポツポツとことの成り行きを説明しはじめた。
告白され、純の好きがどんな好きか確かめる為、行為の許諾をしたこと。激しい愛撫に耐えきれず、逃げ出してきてしまったこと。
赤面しながらも説明を続ける純は、本当に困っているようだった。…俺は嫉妬で頭がどうにかなりそうだったが、困っているヤツに当たるほど劣悪な人間では無いので、今日のところはこの嫉妬心に目を瞑ることにした。
「はぁ…今晩は俺の部屋に泊めてやろう。明日には仲直りをしたほうがいい。」
「ありがとうございます…!!!」
このふにゃっとした笑顔に俺は弱い…愛いがすぎる。キュン、と心臓がなる音がした。