• テキストサイズ

朝顔【刀剣乱舞】

第10章 初志【歌仙兼定、今剣】




〈霊力を確保するには……?〉




「霊力捻出のために、当面使わない施設は閉鎖しておくわね」

馬がいないので厩舎と練習場は当面閉鎖で問題ない。

大浴場もこの人数なら必要ないし、畑の面積も半分程度でいいだろう。


他には、と考え始めた彩鴇に今剣が物申す。


「おおきなおふろ、しめてしまうのですか?ぼくははいりたいです!」

「えーっと、じゃあ大浴場の代わりに道場を閉鎖するかな」

大浴場の閉鎖に反対する今剣に代替案を出す彩鴇だが、今度は歌仙から反対される。


「道場は僕らの鍛錬のためにも必要だろう」

「手合わせなら外でもできるじゃない」


しかし、手合わせをしない彩鴇が一方的に決めるのは良くないし、実際に出陣する彼らが必要だと言うからには、それを無碍にもできない。

「……しょうがない。私の寝室、それから使わない個室を全部閉鎖するわよ」


モニターに映した本丸の見取図に閉鎖場所を入力していく。
これだけ閉じれば、もう3、4口は鍛刀できるだろう。


「主さまはどこで休まれるのですか?」

「しばらくは執務室と兼用で使うわ。たぶん物はあまり置かないから、布団を敷く余裕くらいはあるでしょ」


こんのすけが慌てて口をはさむが、彩鴇はさっぱりと割り切る。


「それで主さまの身体が休まれば良いのですが……」

「私は構わないわよ。むしろ寝室から執務室の移動がなくなる分、時間短縮になるんじゃない?」




/ 89ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp