• テキストサイズ

イケメン戦国(MYNAME

第2章 安土城での暮らし



「じゃあ次の質問だけど、僕は大学院生で、本能寺跡地によった時偶然ワームホールに巻き込まれてこの時代の4年前へ飛ばされたんだ」
「私は今年から社会人で、本能寺跡地に行ったら偶然佐助くんと出会って。突然光に包まれたと思ったらこの時代にいたの」
「ウチらは特に何もしてない」
「ううん。そうか」
「いやちょっと待て、本能寺跡地ってどう言うことだ? そこには交番があるぞ」
「……」
「え、どう言うこと?」
「うーん、本能寺跡地に交番が建ったのはいつぐらい?」
「……たしか昭和初期だったよな?」
「ウチに聞くな」

同意を求めるべく天月に聞くが、彼女はわからないらしい。

「あ、あと、武将も全く違うな。姿や声、性格すらも」

天月と魘魅はアイコンタクトして口を開くが、廊下からの足音に口を閉じた。

「魘魅さん、取り敢えず僕たちはここを出た方がいいでしょう。あまり長いすると….」
「わかった。じゃあな白夜叉」
「じゃあ舞さん天月さん、僕たちはいったん帰るよ。また来るから」

そう早口で言い2人は天井裏に姿を消した。


無事安土城から脱出した2人は向かい合う。

「今日はありがとう。けっこう助かったよ。もしかして、武道でも習っていたのかい?」
「ふん。お前の今の肩書は忍びだろう? 本職は武士か?」
「え、僕はただの学院生だけど……」
「たわけたことを、ただの一般市民が、たったの3年で忍びの仕事量をこなせる訳ないだろう:
「……」

口の端を上げていたが、佐助のなんとも言えない表情を見て、驚愕に顔を硬直させる。

「………なっまさかそんなっ! いやなら」
「どうしたの、魘魅さん」
「佐助よ、俺たちは…………会うべきではなかったやもしれん」
「……え」

魘魅の言葉に答えるかのように冷たい風が吹き荒む。
どう言うことだと魘魅を見つめるが、彼は何も答えずに背を向けた。

「帰るぞ」
「……はい」
/ 26ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp