第2章 衣食住揃えば生きていけると思うんだ。
その懐から出したお酒はなんですか三蔵法師様。
約2ヶ月ぶりのお酒は美味しいです。
三蔵法師が住んでいる特別な部屋の縁側に座ってお酒を飲んだ。
今日は満月で月明かりがあるからか、相手の顔が良く見える。
「てか、お坊さんが酒飲んでもいいんですか?」
「バレなきゃいいんですよ。」
イタズラめいた笑みを浮かべながら光明三蔵もキセルを使いタバコを吸う。
とんだ不良坊主である。
「明日ですね。」
「そうですね。寂しいですか?」
「いえいえ、手間がかかる子供が1人減って清々してます。」
「いや、私子供と同じ扱いされてたんですか?確かによく江流と同じ扱いされてるなーとは思ってましたけど、」
心外である。
しかし、光明三蔵はいつもの何考えているかわからない笑みを浮かべるだけだ。
「そうやって笑えばいいと思ってます?」
「まぁ、これでも色々とありましたからね。」
「あんまりヘラヘラしてると肝心な所で伝わりませんよ。」
たぶん。
と、一応後付けしとく。
確実に酔っているのだろう。
いつもより口が軽い気がする。
「今日は饒舌ですね」
「まぁ、今日は最後ですし甘めに見てください。」