• テキストサイズ

赤い月(銀魂 神威)

第6章 特別編


豪華絢爛な広間。


天井には虎と虎の食い合う墨絵が描かれている。


どこかまがまがしさのあるきらびやかな部屋。


そこで、自身の二倍くらいある椅子に腰掛ける赤い髪の男はまだ若い。




「人ってのはむなしいもんだよな」


背もたれにもたれながら手すりを撫で、少年はつまらなそうにつぶやいた。


「何を言うかと思えば、どうしたんですか?しみじみしちゃって」


目の前に立つ漆黒の外套の男がさもおかしそうに答えた。


「…いやぁ。奴を見てると、つくづくそう思うんだよね」


少年は片瞼を指で何度か叩いた。


「人が…むなしい、ねえ。じゃあ、俺たちはどうなんでしょうね」


「ふふ。

俺たちは…さしずめ野蛮な生き物ってところだろうね」


「はっはっは。野蛮な生き物ね。そりゃいいや!」









さあゲームを始めよう。

命をかけた最高のバクチ。




/ 81ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp