第3章 夜原掃討戦
こうして三手に分かれた私たちは息をひそめる(若干1名堂々と仁王立ちしてるのもいるけど)と、すぐに中央ホールの扉が開けられ、「神威だ!!!」という声が聞こえた。
しかし、それから数秒もしない間に人の気配がなくなった。
そっと扉の間から見てみれば見たことのある惨状が広がっていた。
もしかしたら、回りくどいことしなくてもここで待ってれば楽して夜原の敵一掃できるんじゃ?
なんて考えて一人でガッツポーズしてみたものの、その瞬間、
ガンっと後方の扉で何かが当たったような音がした。
まさか、ここの壁を壊してる?
…そういえば、これは敵の船だからここに部屋があるのは向こうは知っているはず。
後方から神威を挟み打ちする作戦に出たのかもしれない。
逃げ道もない(出るとしたら中央ホールだけど、出たらなんで戦わないの?てことになっちゃうし…)。
…万事休す。