刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第41章 神酒
「主ちゃん、君はこの審神者用のお酒ではなく、刀剣用の神酒を飲んだんだね?間違いない?」
「うん…う、ん…はあ…ッ」
「主はアタシと夕餉前に少し口にしたくらいだけど何か問題でもあるのかい?」
「問題ありありだよ!これ、神気に反応するお酒みたいなんだっ」
「燭台切、ならこいつが飲んでも特に問題はないんじゃないのか?」
「そうなんだけど!そうじゃないんだ!伽羅ちゃん昨晩僕たちの部屋で寝なかったんだよ!」
「あ、あ~そういうことかい…」
「そういうこと?次郎太刀、それはどういう意味だ?俺にはさっぱり分からないから説明してくれないか」
「あーもう!山姥切くんは鈍いんだから!つまりは、伽羅ちゃんと主ちゃんは昨晩セックスしたの!だから主ちゃんの中に残っている伽羅ちゃんの神気にこのお酒が反応した!そういうことだよ!!」
「おい…こ、声がでかい、ぞ…」
状況を理解した国広くんの顔がみるみるうちに赤く染まっていく。
その声の大きさに他の刀剣までもが注目しざわざわし始めた。そして私の異変に気付き始める刀剣達。
恥ずかしいけど、最早そんなこと構っていられないほど身体が熱くて思考がままならない。