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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第41章 神酒


そう言いながらも次郎ちゃんは愉快そうに鼻を鳴らして、厨にグラスを取りに行って戻ってきた。
トクトクトクとグラスに綺麗な色のお酒が注がれる。
そして半分ほど注がれたお酒を次郎ちゃんは豪快にグビッと飲み干した。


「え!ちょっと、そんな一気に飲んで大丈夫なの!?何ともない?」

「んー?今のところ特に変わった感じはしないねぇ」

「そっか…良かった。効果が感じられるのは戦闘時なのかな…だったら出陣前に飲むのが一番いい?でもそれだと酔っちゃって戦えない?んー、色々試せってことかなぁ」

「どうだろうねぇ。ところでアンタは飲まないのかい?審神者用のあるんだろ?」

「私は皆と一緒に飲むから今は遠慮しとく」


次郎ちゃんは真面目だねぇといいながら、グラスにまたお酒をつぎ足す。あ、それで最後だからねっなんて注意しながらダンボールの横に散らばった梱包材を片付けた。


「アンタも少し飲んでみなよ。審神者用のは後で飲むとしてさ、これ本当に美味しいから!それに飲みやすいしアンタの好みの味だと思うよ?」

「……でもそれ刀剣用でしょ?いいのかなぁ私が飲んでも」

「別に問題ないと思うけど?アンタに神力があるわけじゃないんだからさ」

「それもそうか…」


次郎ちゃんがあんまり美味しそうに飲むもんだから、一口くらいいいか、とついつい気が緩む。


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