刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第41章 神酒
その内容は、以前から開発していた刀剣の力を最大限高めるお酒、神酒の開発に成功したので戦績が絶好調のうちの本丸に寄贈する、というもの。
それは審神者である私用にも贈られている。
淡いピンク色の綺麗なお酒が審神者用で、淡い水色のお酒が刀剣用らしい。
霊力を高める審神者用のお酒と、神力を高める刀剣用のお酒。
晩酌でも食前酒としてもお好きな時に飲んでいいらしいが、効果を同封の用紙にしっかり記入するように、と記載されている。
頑張っている本丸に寄贈する、一見聞こえはいいが、要は飲んだ後どうなるか知りたい、ということだ。
「なんか、実験されてるみたい…本当に大丈夫なのかな」
「大丈夫だよお!政府が送ってきたんだろ?やばいもんは流石に寄越さないって」
「もう、次郎ちゃんはお酒が飲めればそれで満足なだけでしょっ」
「あはははっ、ねえアンタ早速飲んでみないかい?」
「え?これから夕餉なのに?ダメでしょ?」
「いいじゃないかっお好きな時にって書いてあるんだ。味見味見!」
「じゃあ…コップにちょっとだけだよ?そのまま口付けたら絶対止まらなくなるんだからっ」
「もーうるさい子だねぇっ」