刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第40章 魅惑のランジェリー
「ち、ちがっ!ひゃあっ」
「…ん」
「だ、だめっこんなとこで」
「誰も来ない…」
強引に口付けされながら大倶利伽羅さんの掌が胸を包み込み、優しく揉み込む。
誰か来たら、と思い抵抗するものの、私が本心から嫌がっていない事をわかっている大倶利伽羅さんは、体を触る手を止めようとはしない。
段々息が上がってきてのぼせそうになっていると、突然大倶利伽羅さんが舌打ちした。そしてその瞳は竹垣に向けられている。
「ね、伽羅ちゃん…もしかして外、誰かいる…?」
「…」
耳を澄ますと露天風呂の竹垣の向こうから何やらこそこそと話し声が聞こえる。
『……何か聞こえるかい?』
『二人で入ってるんだ、今頃あれに決まってんだろ』
『ぶっ!二人で?まじかあ~エロいな…』
『ちょ、静かにしろよ!聞こえねえだろっ』
『御手杵!お前声でけえよ、ばれるだろ』
『わりい日本号…』
青江と日本号と御手杵と獅子王らしいその声は、どうやら聞き耳を立てているらしかった。
『大倶利伽羅さん…主がここ、マッサージしましょうか?…やだわあ…お背中のことよ?』
『なんだ背中か…ち、残念だな…期待させやがって』
『まあ、大倶利伽羅さんったら見かけによらずとっても助平なのね!』
青江&獅子王劇場の始まりである。