刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第40章 魅惑のランジェリー
露天風呂には、下半身だけお湯に浸かって岩にもたれ掛かって寛いでいる大倶利伽羅さんの姿。
体にタオルを巻いたまま湯船に入るのもあからさますぎるかなと思い、外そうとするも目の前に大倶利伽羅さんが…
タオルを握りしめながらもたもたしていたら、察してくれたのかふいっと顔を背けてくれた。
その隙にさっとタオルを外し、湯船に足からそっと浸かる。
恥ずかしいから大倶利伽羅さんからなるべく離れた場所で後ろ向きに肩まですっぽり浸かっていると、何故かパシャパシャと大倶利伽羅さんが私の傍に近寄ってくる音がした。
ドキドキしながら動けずにいると、近付いてくるパシャパシャとさっきまで聞こえていたお湯の音はなくなり静かになった。
……あれ?
てっきり傍にくるのかな、と思っていたのに私の隣には大倶利伽羅さんが来る気配がない。
そっと後ろを振り向き様子を伺うと、少しだけ離れた場所に大倶利伽羅さんがいた。バチリと視線がかち合って慌てて逸らす。
「なんだ…期待したか」
大倶利伽羅さんはそう言うと、私の傍に移動してきてすっぽりと後ろから私を包み込んだ。
「っ!、伽羅ちゃん…!?」
「なら…あんたの期待に応えないとな」