• テキストサイズ

刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第40章 魅惑のランジェリー


青江の猫撫で声がなんとまあ気持ち悪いこと…というか、大倶利伽羅さんも私もあんな話し方しない!

大倶利伽羅さんも暫く耳を傾けていたようだけど、顔を思いっきり歪めながらそこにある適当な大きさの石を手に取り、

ドゴッ!!

声が聞こえる方の竹垣に投げつけた。


『おおっと』
『うお!』
『なんだ今の音!』
『!!…やべ、ばれてるぜ!』


ガサゴソ草のかき分ける音が聞こえ、次いでバタバタと立ち去っていく複数の足音。
危なかった!あのまま事に及んでいたら…と思うとぞっとして「私、もう上がるね!」と、慌てて体にタオルを巻き脱衣所に駆け込んだ。

体を拭いて着替えようとした所で、そういえば新しい下着を持ってきていないことに気付く。
替えの浴衣は光忠ママが持ってきてくれたみたいで綺麗に畳んで置いてある。

仕方が無いので、先ほど買ってきたばかりの下着が入っている袋の中の新しい下着に手を伸ばしたところで、カラカラとドアの開く音。
急ぎ可愛い下着を引っ張るとそれに引っかかった魅惑のランジェリーが袋から出そうになり一人で焦る。


「ぎゃあっ!」

「どうした?」

「ひぇっ、な、何でもない!」


挙動不審の私を訝しげに見る大倶利伽羅さんを置いて、結局下着も着けずに浴衣だけ羽織り、逃げるように脱衣所を後にした。


そして、引き出しの奥深くに隠したこの魅惑のランジェリーを身に付けることになるのは、、暫く後の話。


/ 1260ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp