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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第40章 魅惑のランジェリー


私も大倶利伽羅さんの膝の上で甘えたいなぁ
あのおっきな手で優しく撫でて貰いたいなぁ

そんな事を考えていたら『チリンチリン』と触れ合いタイムの終わりを告げるベルが鳴りハッとした。そして犬にまで嫉妬している醜くて浅ましい自分に嫌気がさす。


「伽羅ちゃん、ご飯食べよ?」


私がそんな事を思っていたとは知らない大倶利伽羅さんは私の言葉に「そうだな」と言い、膝の上のイタグレをそっと下ろし立ち上がった。

膝から下ろされたイタグレちゃんは、店員さんに抱っこされ連れられていった。

手洗いコーナーで手を洗い、窓際の席に二人で腰掛け立てかけてあるメニューに手を伸ばす。


「伽羅ちゃん、何食べる?結構色んなメニューがあるよ」

「そうだな…俺は前にあんたと食べたハンバーガーが食べたい」

「え!そんなに食べられるの?じゃあ、私は…えーっと…パフェ食べちゃおっかな…」


店員さんを呼んで、大倶利伽羅さんはてりやきバーガーのセットと私は桃のパフェを注文した。

現世で行われた定例会&懇親会に大倶利伽羅さんと出席したあの日の事が鮮明に蘇る。気持ちが通じ合った翌日に立ち寄ったファストフードのお店。あの時の私は緊張して食べた気がしなかった…


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