刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第40章 魅惑のランジェリー
「ね、伽羅ちゃん!犬カフェだって!」
「犬か…ふえ???」
「あははっ!そう犬カフェ!わんちゃんと触れ合えるんだよ」
テンションが高い私とは違い、大倶利伽羅さんはいたって通常運転だけど、トイプードルやパピヨン等の硝子越しに見える色んな種類の小型犬に目が釘付けになっている様子。
五虎ちゃんの虎をたまにこっそり愛でている大倶利伽羅さんのことだ、きっと、絶対に嬉しいに違いない!
「休憩がてらお茶でも飲もっか?ほら、メニューも沢山あるみたいだよ」
お店の出入り口にあるカフェメニューを大倶利伽羅さんにチラつかせると、まんざらでもなさそうな様子に頬が緩む。
上機嫌で彼の手を引っ張りながら店内に入り受付を済ますと、早速茶色い豆柴ちゃんがすり寄ってきた。
「きゃー!かわいい~~見て、伽羅ちゃん」
「…ああ」
豆柴ちゃんを撫でていると、いつの間にか大倶利伽羅さんの胡座をかいている上に一匹のイタリアングレーハウンドが。
店内に入ったときに見かけた時は、その小さな身体は小刻みに震えていたのに、大倶利伽羅さんの纏う空気が心地よいのか、彼にはすっかり慣れた様子。
それどころか余程気持ちいいのか大倶利伽羅さんに撫でられながらうっとりした顔をしている。